A este chino no le canto（邦訳：この東洋人には歌わない）
第20回フェスティバル・デ・ヘレス公演

新春を迎え、皆様におかれましてはお健やかな日々をお過ごしのこととお慶び申し上げます。 本年2月19日から3月5日までスペインのヘレス・デ・ラ・フロンテーラ市で開催されます第20回フェスティバル・デ・ヘレスに参加することが決まりましたので謹んでご報告申し上げます。

本作は青年時代の私がフラメンコと出会い、1966年に単身スペインに渡り十年間武者修行して帰国し現在に至るまでの私の人生を描いた自伝的作品です。

バイレの特別ゲストとして数々の受賞歴を誇り今や世界的な舞踊家としての地位を確立したエバ・ジェルバブエナを迎えます。またカンテの特別ゲストとしては他の追随を許さない当代切っての名歌手ミゲル・ポベーダを迎えます。『ラ・セレスティーナ』でお馴染みのクリスティアン・ロサーノ、タマラ・ロペスも出演いたします。さらにダビ・ラゴス、エル・ロンドロ、ホセ・バレンシア、エンリケ・エル・エストレメーニョがカンテを、パコ・ハラーナがギターをサポートして下さります。

音楽監督はチクエロ、振付はハビエル・ラトーレ、構成・演出はフランシスコ・ロペスで、『FATUM! ～運命の力～』のスタッフが再結集いたします。第20回という記念すべき回に参加できますことは望外の喜びに存じます。

ヘレスで初演を行なった後は日本でも公演を行なえるよう目下企画を立案中でございます。

寒さひとしお厳しき折から、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
本年も倍旧のご支援ご厚情を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

2016年1月8日
小島章司